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戸隠神社中社(戸隠)

いいときの魅力

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神話と伝説に彩られたいいとき

いいときの凛とした佇まいは、時を超えて語り継がれる数々の神話や伝説によって醸し出されています。来る者を浄化へと導くいいときの文化をご紹介します。

天の岩戸神話と戸隠山

山岳信仰の霊場として千年の歴史を刻んできた戸隠。
「天の岩戸」神話の舞台として語り継がれてきた戸隠山と戸隠神社は、神秘の佇まいを見せています。

戸隠神社中社

昔、世の中を明るく照らす天照大神(あまてらすおおみかみ)が弟の素戔男尊(すさのおのみこと)の乱暴を怒り、天の岩屋へこもってしまいました。世の中は暗闇になり、いろいろな魔物が暴れ放題です。困った神々が集まり、天照大神になんとか岩屋から出ていただこうと知恵をしぼった結果、歌や踊りの宴会を開くことにしました。天鈿女命(あめのうずめのみこと)のみごとな踊りにつられ、神々も踊ったり笑ったり。その騒ぎが気になって、天照大神が少し戸を開けて外を見た時、すかさず天手力雄命(あめのたぢからおのみこと)が二度と閉じられないように、岩屋の戸を投げ隠しました。以来、世の中は明るくなったといわれます。そして、放り投げられた岩戸の一片は、はるか信濃の国に落ち、その岩戸が山となり、「戸隠山」になったそうです。

「天の岩戸神話」のゆかりスポット

都に想いをはせる美女紅葉

都から信濃の深い山に流された美女が鬼女となり、平維茂に成敗される「鬼女紅葉」の物語。
その舞台である戸隠と、山を隔てて隣り合う鬼無里には、「鬼女紅葉」の伝説やゆかりの場所が語り伝えられています。

鬼女紅葉の墓

今から約千年の昔、会津の夫婦が六天の魔王に祈って美しい娘を授かり、呉葉(くれは)と名づけました。呉葉は紅葉と名を変え、才知あふれる美しさがたちまち評判となって、源氏の棟梁、源経基(みなもとのつめもと)の側室として寵愛を受けました。ところが経基公御台所が病に倒れ、平癒祈願もむなしく病状が重くなると、「紅葉が呪い祈祷している」と噂が立ち、ついに信州戸隠に流されてしまいます。水無瀬(鬼無里)の里にたどり着いた紅葉は、その美しさと、読み書き、裁縫、歌舞音曲などの教養から村人たちに敬愛され、内裏屋敷と呼ぶ館で大切にされました。屋敷の西を西京(にしきょう)、東を東京(ひがしきょう)と名づけ、都をしのんで暮らす紅葉でしたが、経基や都への思いは消えず、再び上京しようと戸隠の荒倉山の岩屋に移り住みます。そしていつしか盗賊たちの首領に担ぎ上げられ、人々から鬼女と恐れられるようになってしまいます。その噂が都に伝わると、帝は信濃守平維茂に鬼女討伐を命じました。初戦は鬼の形相となった紅葉の妖術に敗退した維茂ですが、別所北向観音に必勝祈願をして授かった降魔の剣で再度紅葉を攻め、激しい戦いの末、ついに紅葉は降魔の剣に討たれます。維茂は水無瀬に地蔵尊を祀り紅葉の菩提を弔いました。以後、それまで水無瀬と呼ばれていたこの地は、鬼の無い里「鬼無里」と呼ばれるようになったそうです。
戸隠、鬼無里の地にはこのほか幾多の「鬼女紅葉」物語が伝えられています。

「鬼女紅葉伝説」のゆかりスポット

だいだらぼっち伝説

全国に点在する巨人の天地創造物語。
長野の各地にも、暴れん坊で負けず嫌いの大男「だいだらぼっち」の活躍の伝説が残っています。
中でも飯綱高原の大座法師池(だいざほうしいけ)は、その名前も大男「だいだらぼっち」にちなんでいます。

大座法師池

むかし、飯縄山は善光寺平をはるかに見下ろす北の空にそびえていました。ある日、飯縄山は西にそびえる山々に、ひどくいばって呼びかけました。「おーい、戸隠やぁい、黒姫やぁい。お前たちにゃぁ善光寺平は見えまいよ。」戸隠山も黒姫山もしょんぼり答えました。「おら達にはいっこう見えね。」飯縄山は得意です。「ふふん、善光寺平は広いわい。西にゃ犀川、東にゃ千曲川。原っぱにゃ鹿や兎が飛び回り、沼には河童が遊んどる。松の木の上じゃ天狗どんが大笑いじゃ。この広い世の中、知っとるのはおらだけさ。」その時、空から大きな笑い声が聞こえて来たかと思うと、でっかいひげ面が雲の間からにゅっと現れました。あちこちの国を歩き回っている大男、だいだらぼっちです。「飯縄山よ、そんなにいばるな。善光寺平なんぞ、この国のほんの一面さ。ほれ見るがいい。」と言うが早いか、太い足をずんと踏ん張って、雲から手を突き出し、飯縄山を持ち上げようとし始めました。「た、助けて〜!」ぶるぶる震える飯縄山を見て、戸隠山と黒姫山がだいだらぼっちを一生懸命とりなします。だいだらぼっちは笑って、飯縄山にかけていた手を放しましたが、踏ん張っていた足がふもとにめりこんで、だいだらぼっちの大きな足跡が残ってしまいました。それが「大座法師池(だいざほうしいけ)」で、今も大きな足の形をしています。

「だいだらぼっち伝説」のゆかりスポット