
いいときエリアには魅力的な自然資源がたくさんあります。雄大であるだけではなく、伝説や神話、信仰などと関連深いものが多く、バラエティも豊富です。
いいときの自然の中を歩くと、歩いた者でしかわからない多くの発見があることでしょう。土の感触、草花の香り、澄んだ空気、風の音、木々から差し込む光。少し険しい山道にも、穏やかな遊歩道にも、その道でしか見つからない自然があります。その発見は、気持ちを浄化し心を豊かにしてくれるはずです。
飯縄山は、古くから山岳信仰の霊山であり、修験道場が開かれていました。烏天狗の姿をした神仏習合の神・飯縄権現は一般に「戦勝の神」として、中世の武将たちの間で盛んに信仰されたと言われています。ほかに、忍術や剣術の修業の地としても知られています。

飯縄山登山道入り口
登山道は4本あり、このうち「正面コース」と位置づけられている、もっとも一般的な道が南登山道です。一の鳥居から始まる緩やかな傾斜の登山コースで、2時間半ほどで山頂(標高1,917m)の絶景ポイントに到着します。ここから望む山々の景色は雄大そのもの。眼下には善光寺平が一望できます。「北信五岳」の一つと称されている飯縄山からは、あとの4つの山(戸隠山・黒姫山・妙高山・斑尾山)が臨め、視線をのばせば北アルプス連峰、さらに空が晴れ渡れば富士山も見ることができます。
南登山道沿いには13体の石仏が置かれていて、登山者の心を和ませてくれます。
不動の脇には「十三仏縁起」を説明した案内板があります。
− 十三仏とは死者の七十七日の至る三十三回忌を司る仏なり。当飯綱参道に我が九世端応聖麟和尚道標として、一不動より十三虚空蔵に至る十三仏を建立し現世未来の道標としたるは誠に卓見にして仏意を得たるものというべし。(以下略)−
表面が削れたり、割れたりしているものもありますが、一つ一つ数えていくのも山頂までの楽しみ。「ようこそ」と出迎えてくれるようにも思えます。

旧鬼無里村の中心にそびえる一夜山。標高1,562mの独立峰で、周囲に高い山がないため、頂上からは北アルプス、戸隠、志賀高原、美ヶ原などほぼ360度の眺望を楽しめます。小学生や山歩きの初心者でも登れる約2時間の軽登山コースがあります。
一夜山の名は「土着の鬼たちが遷都を阻んで一夜で築きあげた」という伝説から付いたと言われています。
太古からの歴史が重積する戸隠古道。山岳修験の道、戸隠神社参拝道、越後道、武田信玄の軍用路などが、網の目のように交差しています。昔の人々はこの道を使い戸隠に向かいました。
戸隠連峰や北アルプスの展望台、史跡、そば畑などが点在する散策路で、清々しい林間道を通って、戸隠神社の五社を巡拝することができます。一丁ごとに路傍に立てた「丁石(ちょういし)」と呼ばれる道しるべが、一の鳥居から奥社までの間にあり、現在でもかなりの数がそのまま残っています。
また、戸隠古道を中心とした史跡・名勝には、「拓本の出来る石柱」を30ヶ所設置してあり、「戸隠古道拓本ラリー」も楽しむことができます。
奥裾花自然園は、戸隠連峰、高妻山、奥西岳などの山々に囲まれた、裾花川の源流近くの湿地帯です。
樹齢300年~400年のブナやトチの原生林に囲まれた園内を散策すると自然の偉大さを感じます。園内には今池、ひょうたん池、吉池、こうみ平湿原があり、それらを巡って、今池コース、こうみコース、ブナ林コースなどの遊歩道が通じています。散策コースも充実していて、2時間コース・4時間コースなど時間と体力に合わせて選べます。春は81万本余りのミズバショウや芽吹きのブナの大樹、秋は鮮やかな紅葉...季節の自然の美しさを感じながらウォーキングを楽しめます。池にはクロサンショウウオやモリアオガエル、ほかにカモシカ・ブッポウソウなど多くの鳥獣の生息地でもあります。
約71haにわたって広がる自然植物園。春はミズバショウ、夏はヤマホタルブクロなど、多彩な草花で覆われます。園内は遊歩道が整備されていて、散策や自然観察に最適です。「モミの木園地」「水芭蕉園」「植物観察園」など来園者に向けた施設があり、入り口には学習施設「森林学習館 もりのまなびや」もあります。
年間を通して約100種類の野鳥が観察できることもあり、近年は野鳥の宝庫としても知られるようになりました。すぐ手が届きそうな場所でさえずる姿を見ることができるため、バードウォッチングを目的に訪れる人もたくさんいます。
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